そんな一日でしたが、ほんの束の間見えたお月様があまりにも優しい表情で

 ずいぶんと慰められました。大きくにじんで黄色く、ビルとビルの隙間から見えたのです。

 周りの人は全然関心がなさそうで、私だけ都合よく得した気分になりました。