どこまでもどこまでもまっすぐに伸びることだけを考えていたら、いつの間にか自分の足元が見えなくなってしまった木は、

 なぜでしょう、元には戻れないことに気付くと、せめて自分の足元のそばで暮らす生き物のために、せっせと色づいた葉を落とし始めました。

 なんて、切なる願いはきっと届くにちがいありません。